Purple Madder

ライトノベル系小説家志望(ワナビ)の進捗日誌

小説書きから見た「一太郎モバイルビューイング」

はじめに

小説の新人賞へ応募する原稿の作成に一太郎を愛用している者です。
2012年以降ほぼ毎年バージョンアップ版を購入しているあたり、単純に一太郎ファンであるとも言えるでしょう。

この記事は、一太郎2016や一太郎モバイルビューイングが気になっていたり購入を検討していたりする小説書きさんへの参考になるかと思って書いた購入使用レポです。

結論

一太郎モバイルビューイング(以下、モバビュー)は、小説の改稿や推敲の役にはほとんど立ちません。

ただ、小説を「読む」という目的には素晴らしい機能でした。

詳しい使用感

使うのはすごく簡単

パソコンの一太郎タブレットスマホ)アプリともに初回だけジャストシステムのユーザーアカウント認証が要求されます。
(つまり、一太郎2016の購入者かつ登録ユーザーでないとこの機能は使えません)

あとは、パソコン側ではファイルを一太郎で開いた状態でメニューのモバビューを選んでクリックぽちぽち、アプリ側ではDLアイコンをタップしてからもう一度ファイル選択で表示されます。
これだけなので本当に簡単です。

コメントやテキストコピーは不可

小説書きから見た大問題は、アプリではコメント付与はおろか、テキスト選択・コピーもできないこと。
コメント付与ができないのは事前に分かっていましたが、テキスト選択すらできないのには正直驚きました……(笑)

一太郎公式サイトの使用例には「執筆した小説を見直すために」とありますが、見直し時には気づいたことをメモ書きする仕組みが絶対に必要です。
ちょっとあの宣伝はミスリーディングだと思いました……。

レイアウトは固定

紙面(画面)レイアウトは固定になるので、パソコンの一太郎上で送信する前にタブレット用のレイアウトに変更しておかなければなりません。
(一般的な電子書籍のように行数文字数が自動調節されたりはしない)

このため、小説のように中身を細かくチェックしたいファイルの場合、スマホの画面では難しいでしょう。
タブレットでなら、A5用紙でレイアウトしたものがちょうど良い感じで閲覧できました。

内部的にはPDF?

使ってみて気づいたのですが、アプリから「共有」でファイルをグーグルドライブなどに送信すると、一太郎ファイルではなくPDFファイルになっていました。

とするとおそらくですが、パソコン側で一太郎ファイルをPDFファイルに変換した上で、モバビュー用サーバに送信しているのでしょう。

今後期待すること

とりあえず「執筆した小説を見直すために」が想定使用ケースであるのなら、コメント付与機能は絶対に追加実装していただきたいです。

理想的には、アプリで付けたコメントが(何らかの手段で)パソコンの一太郎上で参照できると最高です。
一太郎ファイル上に直接付与された形でなくても、どこにどんなコメントが付いてるのかのリストが一太郎上で見れるだけでも構わないのです。

モバビュー自体の使用は非常に簡単で好印象なだけに、ぜひこの点が改善されるのを期待したいと思います。