マンガ:
大奥 14巻
よしながふみ
この巻は女将軍と正室「篤姫」の物語。
やはりこの作品は(自分にとっては)「男女逆転の大奥における悲恋」こそが良さなのだなぁとしみじみ思ったり。
「この先に待つ悲劇」をこの作品では分かりやすく暗示することが多いのだけれど、大河ドラマの「篤姫」で大まかな史実を把握している読者が多いと判断してなのか、この巻では暗示をさほど感じなかった。
だからこそ胸に迫るものがあった、とも言える。
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2017/02/28
- メディア: コミック
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小説:
双頭の悪魔
有栖川有栖
学生アリスシリーズの3作目で、(たしか)初めてアリス以外にマリアの視点も描かれた。
この作品、冒頭が「シリーズ2作目の殺人事件にショックを受けたマリアが山奥の村に閉じこもってしまい、推理小説研究会の面々が連れ戻しに向かう」で正直かなり暗鬱、というのが前の2作との大きな違いだった。
自分は「いいからさっさと殺人が起これ! そのほうがマシだ!」とマジで思いながら最初の辺りを読んでたくらい(笑)
そして江神部長の格好良さは相変わらずで惚れ惚れなのである。
なお、「読者への挑戦」の自分の戦績は×○×△でした(笑)
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/04/01
- メディア: 文庫
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マンガ:
37.5℃の涙(9)
椎名チカ
前の巻で「第2部、完」的になってからの、中休みのような巻だった。
第1部の頃のような単発エピソードと、脇キャラの掘り下げエピソード。
正直に言うと、第2部で「主人公の過去への決別」と「主人公とヒーローの恋愛(ほぼ)成就」が成されてしまったのに対し「じゃあ第3部ではどんなストーリーを展開するのか」が示されていない気がして、自分としてはモヤーとしている。
この辺り、自分はストーリー重視(偏重)タイプなのだなぁと思い知った感じ。
- 作者: 椎名チカ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: コミック
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