Purple Madder

ライトノベル系小説家志望(ワナビ)の進捗日誌

読了記録

創作術本:
SAVE THE CATの法則 : 本当に売れる脚本術
ブレイク・スナイダー

映画脚本の書き方のコツを解説した本。
各章は、ログラインとタイトルの作り方、ジャンルごとの特徴、主人公の作り方、ストーリーの構成法、シーンのカード(ハコガキ)の作り方、書き方のコツ、修正のコツ、脚本の売り込み方、となっている。
かなり前に途中まで読んだ時にはほとんど役に立たなかった記憶があるが、今通して読むと参考にしようと思う部分がたくさんあった。
自分が成長したということなのだろうか…?
映画脚本の本なので小説には適用しにくい点もあるが、良さそうな事柄は取り入れていきたい。

小説:
86ーエイティシックスー(1)~(8)
安里 アサト

元々は十字架の先行作品として1巻を読んだのだけれど。
1巻本文を読み終えた自分「あー面白かったー!2巻も買おう!(購入操作)ともあれ、先にあとがき読むか!」
1巻あとがきを読み終えた自分「!?!??ボーイミーツガール?!だったの?!??え、じゃあボーイはあのキャラでガールはあのキャラ??!!?!」
思わず既刊の3巻から8巻までの表紙イラストを確認した自分「7巻の表紙!!?!??何をどうやったらあのキャラとあのキャラがこうなるの!?!!???」
かくして8巻までを(全てを捨てて)一気読みしたのだった(笑)
唐突な(何度目かの)カミングアウトをすると、自分は「恋愛もの」はなかなか面白いと思えないタチなのだけれど、「別のメイン軸があった上でサブ軸として恋愛があるもの」は大好物で。
このシリーズは自分にとってかなり理想的だったのである…(笑)

マンガ:
ダンジョン飯 9巻
九井 諒子

「表紙の人物は誰だっけ?」と思ったらエルフ隊の隊長だった。
雰囲気がちょっと違いませんか…(笑)
この巻は魔物クッキングがかなり少なかったので、読者の好みが分かれるかも。
でも魔物クッキングの代わりに描かれたものが自分はかなり好きだった。
謎の解明とか、脇キャラの掘り下げとか。
当初のセールスポイントと違う方向なのは確かだけれど、だからといってつまらないわけではない。
とはいえ最後の最後のオチはやっぱり魔物クッキングであってほしい期待はある!(笑)

ダンジョン飯 9巻 (HARTA COMIX)

ダンジョン飯 9巻 (HARTA COMIX)

小説:
錆喰いビスコ
瘤久保 慎司

友人が「ネットの感想を見ると文章力があるとされてるけど、自分にはそうは思えない」と言っていて逆に興味を引かれて読んでみた。
結論としては「(たぶん)『文章力』の定義の違い」だと思った。
文意が読み取りにくい箇所もあるし、いわゆる洗練された読みやすい文体ではない。
でも、ともかく読ませる勢いに溢れていて、厨二病的語彙を最小限に厨二病的世界を描いているのはすごい。
あと地の文が三人称記述神視点で、これで破綻してないのは才能だと思う。
他の要素だと、キャラクター造形は大胆だしストーリーも熱いし、何より世界設定が秀逸。
自分もこういう設定を組めるようになりたい…。

錆喰いビスコ (電撃文庫)

錆喰いビスコ (電撃文庫)

マンガ:
暗殺教室(20)、(21)
松井優征

地球を破壊すると予告したタコ型生物の「先生」と、彼の暗殺を国から依頼された中学3年の「生徒たち」の、1年間の物語。
やはり設定が大勝利な作品であり、同時にストーリーテリングがとても優れた作品だった。
だからこそ19巻、20巻、21巻の表紙を並べたときに胸に迫るものがあるのだろうなと思う。
あと、自分はアニメ版と前後して終盤の連載版を読んでいたのだけど、マンガとアニメの演出の違いが興味深かった。
かかる(かける)時間を受け手がコントロールしうるマンガと、送り手がコントロールできるアニメでは、適した演出が変わってくるわけで。
小説の演出の特性はマンガのそれに近いと思われるので、ここら辺を意識したいなー。

暗殺教室 21 (ジャンプコミックスDIGITAL)

暗殺教室 21 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:松井優征
  • 発売日: 2016/07/04
  • メディア: Kindle版

マンガ:
それでも世界は美しい 24、25
椎名 橙

とても有能ながら心が壊れかけてた大国のガキ王と、彼の気まぐれで婚約者になった、雨を降らせる術が使える小国の公女の、おねショタ(というかショタおね?)もの。
これにて完結である。
終盤で○○ネタが出てきた時にはどうなることかと思ったが、見事に話を畳み終わったという印象。
ただ最後のオチは(自分は途中で気づいて心構えを整えてたけど)賛否が分かれそうではある。
自分としてはアリです(笑)
個人的には悪霊ちゃんのオチがとても好きだった。
あとは「最後のオチに至るまで」の飛ばされた数年のエピソードが見たい気もするけれど、そこは読み手の脳内補完かなー(笑)