Purple Madder

ライトノベル系小説家志望(ワナビ)の進捗日誌

読了記録

マンガ:
理系が恋に落ちたので証明してみた。 1、2巻
山本アリフレッド

純情天然バカップルが「『自分が相手を好き』という命題を実験科学的に証明しよう」と本気で取り組む理系ギャグラブコメ。
ともすれば一発芸にしかならないこのネタを連載物にまで膨らませる作者の手腕はマジ真似したいところ。
ところで、作者あとがきでもしっかり触れられているし、作品のジャンル的にも「ツッコんだら負け」だと分かっているが、それでもこれだけは情報系専攻出身者として言わせてほしい。
「情報系は白衣なんか着ねーから!!!」(笑)

理系が恋に落ちたので証明してみた。(2) (メテオCOMICS)

理系が恋に落ちたので証明してみた。(2) (メテオCOMICS)

資料本:
中世実在職業解説本 十三世紀のハローワーク
グレゴリウス山田

ネットで話題だった同人誌の商業出版版。
「十三世紀」と題打たれているが実際に取り上げられているのは古代から近世に渡り、地域もヨーロッパが主体ながら日本や中国、中東などもある。
各記述が膨大な調査に基づいていることは、細かい字で3ページにも及ぶ参考文献リストからも分かる。
創作のネタ探しの資料として相当お勧めできる。
ただし難点が2つ。
判型がデカく厚さも分厚く、かーなーりー嵩張るため収納場所に注意が必要なこと。
そして、職業と参考文献が共に多数なため、ある職業についてさらに調べたいときにどの文献に当たればいいのか途方に暮れること。
正直なところ、職業と参考文献の対応表が別冊で出たら「2千円までは出すぞ」な自分がいますw

中世実在職業解説本 十三世紀のハローワーク

中世実在職業解説本 十三世紀のハローワーク

小説:
今夜もベルが鳴る
乃南アサ

「群像劇要素のある恋愛小説」、と表現すればいいのだろうか。
奥付には「長編サスペンス小説」とあったが、サスペンスを期待して読むと肩すかしをくらいかねないかなと思った。
どうにもキャッチコピーの類いが考えにくい小説である。
ただ、「恋愛要素のある作品は好物だが、恋愛『だけ』の作品は苦手」な自分でも面白かったので、恋愛小説として優れていたのだと思う。
出だしがやたらと不穏(「あ、こりゃ絶対に修羅場があるな」と思わせる)だったのが良かったのかなーとぼんやり分析している。

今夜もベルが鳴る (ノン・ポシェット)

今夜もベルが鳴る (ノン・ポシェット)