Purple Madder

ライトノベル系小説家志望(ワナビ)の進捗日誌

読了記録

小説:
訳あり令嬢の結婚
jupiter

結婚式当日に花婿に駆け落ちされた伯爵令嬢ヒロインが、直後に「ずっと自分を見下し嫌みや皮肉を投げつけてきた公爵」から求婚されて結婚することになってしまい、な話。
非常にハーレクイン的な作品だった。
舞台設定・描写もストーリー構成もエピソードも。
装丁などが違ってたら区別がつかなかったかもしれない。
ハーレクイン作品の場合は欧米出身の作者が欧米を舞台にしたものを書いている(日本人が江戸時代ものを書くようなものな)わけで、それと同レベルな舞台設定・描写はすごいと思った。
こういう「うんちく」の用い方をしたいなぁ。

訳あり令嬢の結婚【特典SS付】 (アイリスNEO)

訳あり令嬢の結婚【特典SS付】 (アイリスNEO)

  • 作者:jupiter
  • 発売日: 2018/06/11
  • メディア: Kindle版

小説:
にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者 1~7
香月航

男色の噂があるくらい女性を寄せ付けない王太子と、掃除女中ヒロインはたまたま接触してしまう。
実は王太子は「近づいた女性の体調をひどく崩させる(めまいや吐き気)」という謎の体質があり、なのに何故か影響を全く受けないヒロインは祝祭までの「雇われ婚約者」を依頼される、という話。
王太子の体質の原因(きっかけ)が女性向け小説としては珍しいパターンかな?と思った。
なお後々、王太子は「え?俺なんかやっちゃいました?」系チートキャラになりますw
個人的には「小舅」が好きです、戦闘能力高いキャラは好みなのです!(笑)

小説:
崖っぷち令嬢の華麗なる報復
藍川竜樹

世界でも数少ないドラゴンの生息地を領地内に持つため、国王の思惑で王太子と婚約していた侯爵令嬢ヒロイン。
しかし王太子が別の女性に夢中になり、周囲からの蔑視に堪えきれなくなって婚約破棄のため領地へ戻ったところ、ドラゴンの密猟が激しくなっていて、という話。
巻頭の登場人物紹介を見た時点で大体のストーリー展開は読めましたね!(笑)
しかし最終的にヒロインが誰を選ぶかの予想は外しました。
そっちかー、でもそれだと当て馬役のキャラがあまりに不憫な気が…(笑)
そしてちびっ子ドラゴンたちが大変可愛かったです。
こういう要素も自分は好きだと発見しました!(笑)

小説:
妹に婚約者を取られたら、獣な王子に求婚されました
桜井悠

妹に繰り返し婚約者を取られていたヒロインが、獅子の身に変化でき感覚も優れている第二王子に「またたび」として求愛され、とんでもないことに巻き込まれていき、という話。
いや仔獅子にも変化できるって反則でしょう王子!(笑)
デカい獣では可愛くないですからねーw
それにしても、獣に変化できる(ので能力が優れている)人間がたまに現れるという世界設定は使い勝手が良さそうながら扱いが難しそうでもあり、難易度が高そう…です…。

小説:
落ちこぼれ侯爵令嬢は婚約破棄をご所望です
鬼頭香月

高位貴族なら強いはずの魔力をほとんど持たず軽んじられているヒロインは、幼い頃から慰め励ます優しい手紙を送ってくれる「名前も顔も知らない相手」に恋をしていたが、突然に婚約が決まったと言われてしまい、という話。
恋の相手の正体が誰なのかが途中まで読者にもちょっとはっきりせず、ちょっとヤキモキさせられました。
あとヒロインの「社交界デビュー用ドレス」を1年前から作り始めていた婚約者には爆笑しました(笑)
イベントも大規模で、ヒロインに魔力がない意味もあり、こういう展開が自分は好みなんだなーと再認識しました。

小説:
婚約破棄された目隠れ令嬢は白金の竜王に溺愛される
高遠すばる

婚約破棄令嬢断罪+異類婚姻譚もの。
ヒロインは「助けて」と言ったことで竜の王(人間形態)に助け出され、竜の国へ連れていかれて竜の王のつがいとされるという話。
竜たちの風習(文化?)として「蜜月」の間は花嫁にズルズルの裾と袖の服を着せて花婿がすべてかいがいしく世話をする、とはなんと溺愛もののための設定!(笑)
なお竜のつがいは動物や植物のこともあるそうで、守備範囲広いな!(違)
異類婚姻譚ものを今の流行り風にするとこうなるのだなぁと思いました。

小説:
どうも、悪役にされた令嬢ですけれど  1、2
佐槻 奏多

悪役令嬢ものというより、ファンタジー世界舞台の○○ネタという珍しいお話。
しかも○○するのが主人公ではない。
なお○○を明かすと(少なくとも1巻の)ネタバレになってしまいます。
なるほどこういう作劇もあるのかと大変に面白かったです。
ところで一番笑ってしまったのは終盤の「まったく無作為・無意識にめっちゃ来客に脅しをかける嫁」でした(笑)